震える豚。動物を食べたがるあなたのせいです。苦しみのためだけに次々と産みだされる命。「養豚場見学レポート」家畜と呼ばれた親子 #GoVegan

2018年3月

結構な頭数の豚たちを繁殖飼育している某養豚場を訪れた。

tonsya1.jpg

豚はとっても好奇心旺盛な生き物。

私たちの気配を感じて、僅かな隙間から必死に外の様子を伺おうとしていた豚たち。

tonsya2.jpg

イチかバチかで見学できないか突撃訪問。

以前何軒かの養豚場に見学できないか問い合わせをした事があったが、

衛生的な問題もあるということで全て断られていたので、見学させてもらえる可能性は低いだろうと思っていた。

そして中から出てきた養豚場を営むお母さん。

お話したら険しい顔をされたので、やっぱりダメかと思ったら、

「こっちおいで。」っと、特別に見せてくれたのです。

ラッキーでした。

tonsya4.jpg

用途ごとに分けて飼育されている豚たち。(※用途とは:物や金銭などの使いみち。)

どれだけ、口で綺麗ごとを並べようが、

畜産農家は、お金に変えるために動物達を殺す。

tonsya5.jpg

tonsya9.jpg

40466539325_de0d1c8256_k.jpg

40648099384_81a0919fc7_k.jpg

40648118214_df292f3ee8_k.jpg

大きな種豚。

「この子とかけた豚肉は美味しいと評判が良い。」と自慢げに語るお母さん。

tonsya6.jpg

その奥には、まるで気づかれてはいけない存在かのように妊娠ストールが設置されていた。

身動きの取れない檻の中で、お母さん豚たちはひっそりと虐待行為に苦しんでいた。

41318493352_c3af842e81_k.jpg

tonsya7.jpg

tonsya8.jpg

自分たちが頑張るから消費者に美味しい豚肉を届けられるという、勘違いの誇りを持っておられるのだろう。

普通に考えてこれだけの生き物を扱う仕事は楽ではない。

しかし毎日毎日豚たちの世話をするその大変さを消費者が知る機会はそうない。

お母さんは、それをアピールできる機会、私たちの訪問がよほど嬉しかったのか、

普段なら絶対に見せられないものを見せてあげると、別の扉を開けてくれた。

「ほら、今産んでる最中だよ。」

私たちは分娩ストールで苦しむお母さんと、苦しみのために次々と生み出されてくる豚たちの姿を目の当たりにした。

tonsya14.jpg

tonsya12.jpg

tonsya13.jpg

tonsya16.jpg

産まれた子豚の1割程度は、お母さんの下敷きになったり、おっぱいにありつけず弱って死んでしまうという。

豚肉には、そんな赤ちゃんの犠牲もあること。

この日も、お母さんのすぐ傍で息を引き取ったばかりの3匹の赤ちゃん豚が死んでいた。

そしてそれを片付けるお母さんから衝撃の言葉を耳にする。

「その1割を何とか生かせればそれを儲けにできるのだが。」

tonsya18.jpg

ここにいる全ての豚たちは、生き物ではなく、物、お金。

動物を食べたがる人々が存在させている拷問地獄。

金、金、金金金、、、、

動物を助けるにもお金が必要な状況、、、

わたしたち人間がいかにお金に振り回されているのか。

あらゆる存在を超えて、お金の存在が最も憎くなる。

27490743488_d0764f58e2_k.jpg

27490698978_852d3f1cd2_k.jpg

私が手を入れると、近寄っては離れ、近寄っては離れ、興味津々で近寄ってくる、

これからやってくるとてつもない苦しみの一生を何もしらない赤ちゃんたち。

この子達が殺されるために産まれて来たことを、認めたくなかった。

41318361952_f566b621e1_k.jpg

tonsya11.jpg

いつもと違う気配を感じて、よほど後ろを振り返って私たちの様子を見たかったのだろうか。

何度か、体の向きを変えようとお母さんは試みていたが、それは叶うはずもなかった。

僅かな自由すら決して叶う事のない生き地獄。

あまりに悲しい、なんて惨い。。

tonsya15.jpg

動画を見て貰えれば解ると思うが、ここではクラシック音楽をかけながら豚たちのストレスを軽減させ育てていると言われる、

いわゆるクラシックポークとかいうやつだ。

流れる音楽は、豚たちの苦しみを減らすことに何も役立っていない。

私たちから見ればそれはむしろ、彼らの苦しみをより際立たせる存在。

今回、豚たちの様子をじっくり観察することを優先した為、終始私たちの正体は明かさなかったのだが、

帰り道、私は少し後悔していた。

どこかのタイミングで、自分たちの本音ぶつけてみて良かったかもしれない。

今後同じような機会が訪れた時には、この苦しみをもう終わりにしてほしいとせめて告げたい。

どちらにしても、貴重な見学の機会を与えてくれた事に対してはお母さんにはお礼申し上げます。

最後に細田さんと言う方がFacebookで発信されていた「家畜と呼ばれた親子」という歌詞を紹介したい。

私たちが今回観た事、そのまま表現されていると思います。

涙が溢れます。

【家畜と呼ばれた親子】

お母さん、お母さん

どうしてお母さんは

僕を可愛がってくれないの?

ごめんね坊や

わたしはこの狭い檻から

出ることが出来ないの

ここでは向きを変えることさえ難しい

なめてあげることも

キスしてあげることもできないわ

小さいあなたは

檻の隙間を通れるのだから

あなたがここに、

横たわっているわたしの顔のそばに来て

ママにキスをして、坊や

お母さん、お母さん

怖いよ、痛いよ、

変な冷たい銀色の台に乗せられて、

暴れても動けないようにさせられて、

おちんちんを切られて、

引き抜かれたの、

ぼく、頭がおかしくなっちゃったよ、

あんまり痛くて、

今も痛いし、息も苦しいんだ!

ぼくの前にやられた子は

痛くてショックで、死んじゃったみたいだよ

それに歯と尻尾を切られたよ、

なんて痛いんだろう!

痛くて痛くて、

もう何もわかんないよ、

どうしてこんなことをされるの?

ごめんね坊や、

助けてあげられなくて、

ごめんね、ごめんね、

産んでしまってごめんね、

わたしたちは肉なのよ、

心があっても関係ない、

愛があっても関係ない、

痛みがあっても関係ない、

肉には関係ないことなのね。

苦しみはすぐに終わるわ、

長く感じられるけれど。

肉になるためには殺される、

殺される時にはやっぱり痛くて怖くて悲しいでしょうけど、

それを我慢すれば苦しみは終わりだわ。

ごめんね、坊や、

産んでしまってごめんね、

とっても愛してる。

肉として生まれたわたしから、

肉として生まれてしまったあなた。

生まれ変わったら違うわ、

必ず一緒に生まれ変わりましょう、

今度はあなたを抱けるように、

可愛がれるように、

ママのほうからあなたにキスが出来るように、

あなたが痛い時や怖い時や危ない時には、

ちゃんと助けてあげられるように、

檻になんか入れられない世界に生まれましょう、

もう肉になんか生まれないわ、

決して、決して!

あなたも約束して、

肉には二度と生まれないって、

そして、またママから生まれてくるって!

可愛い坊や、

もうお休み、

わたしがある日

突然いなくなっても、

びっくりしないで、

悲しまないで。

次の世では必ず一緒に、

幸せになろうね、

約束よ、可愛い子……………

~転載終了~

屠殺場へ運ばれる震えの止まらない豚。

動物を食べたがるあなたのせいです。

butatosatu.jpg